韓国国内で消費される水産物の量は、東京電力福島第一原発の汚染処理水の海洋放出が始まったあとも、放出前と比べて減っていないことがわかりました。
海洋水産部によりますと、海洋放出前の4週間と、放出後の4週間の水産物の消費量を分析した結果、放出の影響による消費の減少はみられなかったということです。
また、大型スーパー3社の水産物の売り上げは増え、ソウル最大の水産市場、鷺梁津(ノリャンジン)水産市場でも、小売は40%、卸売りは50%、それぞれ売り上げが伸びたということです。
水産物を扱う外食業の売り上げは8.7%減りましたが、これについて、海洋水産部は、「季節的な要因もあり、汚染処理水の海洋放出の影響とは断定できない」としています。
東京電力は、8月24日から9月11日にかけて、汚染処理水7800トンを放出していて、今月5日に2回目の海洋放出を始めています。