アメリカとイギリスの軍がイエメンの反政府勢力フーシ派の拠点を攻撃したことについて、韓国は、これを支持する10か国の1つとして、共同声明の発表に参加しました。  
 
アメリカ政府は11日、紅海を航行する船舶への攻撃を繰り返すフーシ派への報復措置として、アメリカ軍とイギリス軍がイエメンの反政府勢力フーシ派の拠点に対して攻撃を行ったと発表しています。
 
韓国を含む、アメリカ、イギリスなど10か国は、韓国時間の12日、声明を発表し、今回の米英軍による攻撃について、「国連憲章に記された固有の権利である個別的、集団的自衛権にもとづいて行ったものだ」と位置づけました。
 
また、「攻撃は、世界の重要な航路の一つである紅海で、航行の自由や国際通商、船員の命を脅かすフーシ派の勢力を弱めるためのものだ」と説明しました。
 
10か国のうち、アメリカとイギリスは、直接、攻撃を行い、オーストラリアとバーレーン、カナダ、オランダは、攻撃への支援を行っています。
 
韓国は攻撃への支援は行っていませんが、共同声明に参加することで、「国際通商において重要な航路である紅海を守る」という大義名分に賛同する姿勢を示したものとみられます。
 
フーシ派はイランの支援を受けるイエメンの反政府勢力で、去年10月にイスラエルとイスラム組織ハマスの一連の衝突が始まってからは、ハマスとの連帯を掲げ、イスラエルに向けてミサイル攻撃などを行うとともに、紅海を航行する船舶への攻撃を繰り返しています。