北韓の国営メディアは、金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長が、西部・南浦（ナムポ）市にある造船所を視察したと報じました。韓半島東部の潜水艦の建造施設に加えて、西部でも開発が進められている可能性について、懸念が高まっています。 
 
北韓の朝鮮中央通信は2日、金正恩国務委員長が西部・南浦市にある造船所を視察したと報じました。
 
金委員長は、「戦争の準備を進めるうえで、海軍の強化が最も重要な課題だ」と強調し、造船部門のシステムや設備の刷新を指示したということです。
 
視察の日時は明らかにされていません。
 
北韓は、2021年1月に「国防5か年計画」を発表し、原子力潜水艦や、水中から発射できる核兵器の開発などを主な課題として掲げています。
 
これまで、潜水艦の開発拠点は、東部の咸鏡南道（ハムギョンナムド）新浦（シンポ）の造船所とされてきましたが、西部の南浦でも開発や建造が進められている可能性があるものとみられ、北韓による軍備増強の動きに懸念が高まっています。