サッカーのアジアカップで韓国代表チームが準決勝で敗退したあと、クリンスマン監督の解任を求める声が高まっているなか、大韓サッカー協会は、アジアカップを振り返り、改善点を話し合う会合を開き、出席者のほとんどが、クリンスマン監督を解任する案に同意しました。
クリンスマン監督率いる韓国代表チームは、カタール・アジアカップの準決勝でヨルダンに0対2で敗れ、期待されていた64年ぶりの優勝を果たすことができませんでした。
前大会のベスト8よりは順位を上げましたが、キャプテンのソン・フンミン選手をはじめ、イ・ガンイン選手やキム・ミンジェ選手など、史上最強とされるメンバーを揃えながらも相手を圧倒するプレーができず、批判が相次ぎました。
また、クリンスマン監督は帰国後の記者会見で、「辞任する意向はない」としたうえで、「今大会の内容を選手とともに分析し、大韓サッカー協会とも議論する予定だ」と述べたにもかかわらず、帰国からわずか2日後に休暇でアメリカに向かったため、批判がさらに高まりました。
13日の会合は、クリンスマン監督と大韓サッカー協会の鄭夢奎(チョン・モンギュ)会長が不在のなか開催され、2時間に及ぶ議論の末、ほとんどの出席者が監督の解任案に同意したということです。
韓国は、2026年にアメリカ、カナダ、そしてメキシコで開かれるワールドカップの予選リーグ第3戦となるタイとの対戦を1か月後に控えているため、監督の後任を急いで探さなければならないなどの具体的な意見も出されたということです。
解任する際の問題は、違約金です。
クリンスマン監督との契約は、2026年のワールドカップまでとなっていて、途中で解任した場合、違約金は最大で80億ウォンに達するとされています。
サッカー協会は15日、鄭会長同席のもと、戦略強化委員会を開き、クリンスマン監督の進退について最終結論を出す予定で、クリンスマン監督はアメリカからテレビ電話で参加するということです。