韓国の1人当たりの国民総所得はおととし、ウォン安の影響で7％以上、減少しましたが、去年は2.6％増加し、3万3000ドル台の後半まで回復しました。 
 
国民総所得は、国民全体が国内と海外の両方で得た、賃金、利子、配当金などすべての所得を合わせたものです。
 
韓国銀行が5日、発表したところによりますと、去年の1人当たりの国民総所得は3万3745ドルで、おととしに比べて2.6％上昇しました。
 
ウォンに換算すると4405万1000ウォンで、前の年に比べて3.7％上昇しています。
 
韓国銀行は、去年、名目GDP＝国内総生産が1兆7131億ドルと前の年より2.4％成長したほか、おととしに比べてドルに対するウォンの価値が上昇したことが影響したと分析しています。
 
韓国の1人当たりの国民総所得は、2017年に初めて3万ドル台に達したあと、2018年と2019年は2年連続で下落しました。
 
2021年には、新型コロナの感染拡大によって低迷していた景気が回復し、ウォンの価値も上昇したことで3年ぶりに増加に転じましたが、翌2022年にはウォンの価値の下落などの影響で7.4％減少しました。