小学校から高校までの生徒や学生が、塾や習い事に通うための費用は去年、合わせて27兆ウォンを超え、これまででもっとも高かったことがわかりました。
統計庁が14日、発表したところによりますと、去年の小中高生の「学校外教育費」は、おととしより4.5%増えて、合わせて27兆1000億ウォンと、これまででもっとも高かったということです。
また、小中高生のうち、学習塾や習い事に通っている子どもの割合は79%と、およそ10人中8人となっていました。
1人あたりの費用は、去年より5%増えて、月平均55万3000ウォンでした。
学習塾や習い事に使う時間は、小学生が週7.5時間でもっとも長く、次いで中学生が7.4時間、高校生が6.7時間でした。
学校外教育の支出は、親の所得が高いほど多くなっていて、所得が月平均800万ウォン以上の世帯ではおよそ67万ウォン支出したのに対して、300万ウォン未満の世帯はおよそ18万ウォンの支出と、おととしと比べて格差がさらに広がりました。
韓国では、大学入試の共通テストに、学校の教育課程では教えない、難易度が高い問題が含まれていたことから、塾への依存度が高まり、学校外教育にかかる費用も増えています。
教育部は、大学入試の共通テストでの出題は、教育課程の範囲内に限るという方針を決定し、去年の11月に新しい内容での入試が行われました。