ことし8月5日に打ち上げられた韓国初の月探査衛星「タヌリ」が17日午前、月を周回する軌道に投入されます。
科学技術情報通信部と韓国航空宇宙研究院が発表したところによりますと、タヌリは17日午前、月の上空108キロのところまで近づくということです。
タヌリを月の軌道に乗せるための1回目の投入作業は、韓国時間の17日午前2時45分ごろ行われます。
タヌリが月の重力圏に安定的に入るためには、スピードを急激に落とし、目標とするポイントに正確に到達しなければならず、タヌリの月探査においてもっとも難易度の高い作業とされています。
スピードが速すぎると通り過ぎてしまい、逆に遅すぎると月に墜落してしまいます。
時速8000キロで進んでいるタヌリは、およそ13分間で時速7500キロまでスピードを落とし、月を周回する軌道に入る予定です。
1回目の投入作業に成功すれば、その後、4回にわたる投入作業を経て、月の上空100キロの軌道に乗ることになります。
その後、タヌリは来年1月の試験運用を経て、1年間、月面の観測、着陸候補地の探査、磁場測定、月資源の調査などの任務に当たります。