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韓半島信頼プロセス
「韓半島信頼プロセス」の概念
「韓半島信頼プロセス」とは、しっかりとした安保の下、南北間の信頼を形成することで南北関係を発展させると同時に、
韓半島に平和をもたらし、統一の礎を築いていくための政策です。
北韓の武力挑発を容認しない安保体制を築くことで平和を守り、さらに、信頼できる北韓へと導くことで未来の平和を作り出します。
南北間の信頼回復を最優先課題とし、信頼形成と南北関係の発展、韓半島の平和定着、 統一基盤の構築を摸索していきます。
※ 「新しい政府の対北政策方向は確固たる安保の下、南北間の信頼を構築・回复し、平和定着、統一基盤を構築すること」(2013.03.27 統一部・外交部業務報告)
信頼(trust)の形成過程と意味
- 信頼は互いに話し合い、約束を守り、交流・協力し合うなかで、徐々に築かれていきます。
平和を壊す誤った行為に対しては必ず代価を払わせることで、協力の道へと導きます。対話と交流・協力を通じて信頼を形成することが
互いの利益になるという点をアピールします。
- 「韓半島信頼プロセス」は △南北間の信頼 △国民同士の信頼 △国際社会との信頼を意味します。
信頼は南北関係の発展と韓半島の平和定着、統一基盤の構築を可能にする礎です。また、国民の支持と国際社会との協力のもとに
対北・外交政策を推進できる社会的資本(Social Capital)であり、インフラです。
推進背景
1. 悪循環を断ち切り、北韓を国際社会の責任ある一員へと導く
- 挑発には強力に対応し、国際的基準と合意を遵守する関係を作ることで、持続可能な平和を築きます。
※「北韓が危機感をあおり、その後対話と妥協をし、韓国は北韓を支援する。そして再び危機が訪れると、また支援について話し合うという状況をこれ以上
繰り返すことはできません。(2013.04.11、セヌリ党 外交統一・国防委員会)
2. 北韓の核問題など、韓半島の安保危機を根本的に解決
- 過去20年あまりにわたって、韓国政府と国際社会の努力にもかかわらず、悪化の一途をたどっている北韓の核問題を解決する必要性が
大きくなっています。
- 信頼が存在しない状況での一時的な方法では北韓の核問題の解決は難しいため、互いの信頼を築き、根本的な解決を目指します。
3. 過去の対北政策の長点を受け入れ、統合的な接近を摸索
- 対話・交流中心の包容政策と原則中心の対北政策では、北韓の変化を導き出すことはできませんでした。さらに、核開発および挑発の
阻止は限界に達しています。
- 既存の対北政策の限界を克服するため、新たな接近法を見出す時にきています。新しい接近法は対北政策における葛藤の解消にも
役立つことでしょう。
南北間の不信が高まっている今こそ、韓国が中心となって信頼に基づいた新たな秩序を形成する機会です。
こうした認識に基づいて、朴槿恵(パク・クネ)政府は信頼形成を核心とする「韓半島信頼プロセス」を提示しました。
推進課題
- 信頼形成を通じた南北関係の正常化
- 人道的問題を持続的に解決
- コミュニケーションチャンネルの構築・既に合意した事項の実践
- 互恵的交流・協力の拡大・深化
- 「ビジョン・コリアプロジェクト」推進
- 韓半島の持続的な平和を追求
- 確固たる安保態勢完備
- 北核問題解決のための多角的努力
- DMZ世界平和公園の造成
- 政治・軍事的な信頼構築の推進
- 統一インフラの強化
- 「民族共同体統一方案」の発展的継承
- 国民とともにする統一推進
- 北韓住民の暮らしの質改善を追求
- 韓半島の平和統一と東北アジアの平和協力の好循環模索
- 統一に対する国際社会の支持拡大
- 東北アジアの持続的な平和発展を通じて北韓問題解決に寄与
- 北韓、中国、ロシアの協力推進
資料出処 : 統一部