ホンニベ(ミノ)は、朝鮮時代、王様に食べられていた高級な魚。「たくさん捕れる、普通の人々の魚」という意味で、漢字で「民魚」と書くが、実際は庶民は食べる機会がないほど珍しい魚だったという。あっさりした味で臭みが少ないのが特徴。油がのる6月に一番おいしい。朝鮮時代、夏場に暑さをしのぐためのスタミナ食として食べられていた。
主な材料 :
2人分
ホンニベ120g、卵2個、きゅうり1本、イワタケ45g、赤とうがらし1本
(下味:塩小さじ1/8、こしょう小さじ1/8、しょうが酒小さじ2)
ヤンニョム(味付け) :
味付けソース:しょうゆ大さじ4、オイスターソース小さじ2、砂糖小さじ1、水大さじ2、ごま油小さじ1/4
ホンニベは背ひれや尾びれを切り落とし、うろこをとる。 塩、こしょう、しょうが酒でホンニベに下味をつける。 味付けソースをつくる : 分量の材料をすべて混ぜ合わせ、軽く煮立たせる。 錦糸卵をつくる。きゅうりは皮だけ千切りにし、イワタケはもどし、真ん中当たりの固い部分を取り除き、千切りにする。赤とうがらしは細く切る。きゅうりとイワタケは軽く炒める。いずれも飾りに使う。 ホンニベは蒸気の上がった蒸し器で10分ぐらい蒸す。 蒸しあがったホンニベを皿に移し、飾りをのせてできあがり。 ✔ しょうが酒はしょうがと清酒を軽く煮てアルコールを飛ばしたもの。魚の臭みをなくし味をよくする。
✔ 味付けソースは一度煮立たせると、しょうゆ特有の臭いがなくなり、まろやかになる。
✔ 飾りに使われる材料には塩、こしょうなどで味付けをしない。
✔ 白身魚は身がやわらかく、皿などに移すときにくずれやすいので、蒸してから少し置き湯気があまりたたなくなったら、皿に移すようにする。
ジョン・へジン: 韓国料理専門シェフ
パークハイアットソウル 韓食パート長
2007年 ソウル国際料理大会 韓食創作部門 金メダル受賞
2009年 マレーシア Battle of the chefs 個人戦 銀メダル受賞、団体戦入賞
2009年 韓国飲食業観光協会 韓国代表に任命