年末で大掃除の季節です。でも韓国では旧正月でやるせいでしょうか、特別に大掃除という雰囲気はあまり感じられません。そして普段の掃除も日本とは少し違うようです。ということで、今週は韓国の掃除についてです。それでは今週もまずは留学生の山田君とお友達の金さんの会話からです
山田君 金さん、年末だからサークルの部室とか大掃除しなくていいの
金さん 韓国では年末だから大掃除しなくちゃという習慣、あまりないのよね。山田君 じゃあ、家でも大掃除はしないの
金さん そうね。その代わり、うちの母なんか朝から晩まで家中、拭き掃除しているわよ
山田君 朝から晩まで?
韓国人の主婦は掃除好きです。特に拭き掃除が大好きで、子供のいる家庭、年配の主婦のいる家庭では朝から晩まで拭き掃除をしている感じがします。
朝起きて掃除をして、夜寝る前に掃除をして、昼間でも汚れていたら掃除をしてといった具合です。その場合の掃除の仕方はまず掃除機をかけ、それから濡れた雑巾で拭き掃除をするというものです。
韓国の家の床はオンドルがあるのでフローリングになっている家が多いものです。そして日本に比べて埃っぽいので、すぐに埃がたまったり、髪の毛が落ちたりするのも目立ちます。
今はベットで寝ている家も多いのでそれほどでもありませんが、テレビドラマを見ていても布団を敷いて寝る家の場合、主婦が寝る前に床を拭いて、それから布団を敷くという場面がでてきます。
床を拭いてきれいにしてから布団を敷くということです。またその際もモップや使い捨てのタイプではなく、古くなったタオルなどを雑巾にして使っています。そして使った雑巾は先週お話したように、煮沸消毒をして真っ白にして使います。
普段からこまめに掃除をしているので、わざわざ年末に大掃除をしなくても良いということでしょうか。
それから最近では掃除機でも韓国式の掃除機が人気を呼んでいます。どんな掃除機かというと、拭き掃除のできるスチーム掃除機です。ただ埃を吸い取るだけではなく、スチームなどを利用して汚れをふき取るタイプのものです。
ということで韓国マナー、韓国では年末の大掃除は特にしません。その代わり、毎日の掃除はとにかく汚れたらこまめに行い、その際に拭き掃除は必修です。