9月の「見た!韓国の素顔」は、韓国と日本の伝統文化に触れ、相互に理解を深
め合おうと、15日にソウルで開かれた「韓日交流おまつり」のボランティアと会場を訪
れた人たちの素顔に迫ります。
韓日交流おまつりとは?
2005年、韓日国交正常化40周年を記念する「韓日友情年」にスタート
韓日文化交流の最大のイベントで、日本でも開催
プログラムは韓日の伝統芸能、J-POP、K-POPなど。浴衣や着物、韓服の
着付けコーナーなども大人気。
参加者は4万5000人(前年比5000人増)
後援団体の一つ、日本大使館公報文化院の道上尚史さん
「文化や青少年の交流は楽しんで溶け合い、相互理解することが大事。外交案件
だけがすべてじゃなく、文化交流もあってしかるべきなのに、まだ少ない。掘り起こし、
新しい発見で、親近感や共感をもっと進めたい」
今年の交流おまつりは、韓日関係がすっかり冷え込んだ中での開催でした。
関係者の心配をよそに、募集したボランティアに韓国の大学生や高校生1000人
が応募、700人が当日のおまつりを支えました。
今年初めてボランティアになったチェ・ウン・チェさん(高校2年)
「両国の役にたちたい。大学では国際学部に入り、日本だけでなく、グローバルな世
界を勉強し、とくに日本と韓国のために役にたちたいと思う」
5回目のジン・ユニさんと初めてのウォン・チョンヒさん(大学4年)
「星に願いを書くブースで、来る人が違うのに、願い事はみな同じ。仲良くやっていき
たいだった。それが見えて希望があると思い、ボランティアを続けてきた」
「着物や食べ物を楽しんでもらう。その素顔やかたちをみるだけでもおまつり自体に意
味がある」
ボランティアを束ねるチョ・ソンジュさん(ソウル市職員)
「政治的なことで、一喜一憂する時代ではないと思います。国民同士は、リアルタイ
ムでインターネットやSNSでつながり、親しくなっている」
会場を訪れた人たち
「帰って、撮った写真を見せて、一緒にまた来たい」
「韓国と日本は1日1万5000人が往来。3万人にすれば年間で1000万人。
ここにいる人をみて、安心。勇気と希望を持った」
「今着物をきさせてもらい、とてもうれしい。このまま着ていたい・・・」
おまつりのメッセージ
「星への願い事はみんな同じ。仲良くやっていきたい!」
フィナーレに向かう会場に響いた「よさこいアリラン」のリズムとともに心に響きます。