ロシアのプーチン大統領が先の朝ロ首脳会談後の記者会見で、北韓の体制保障のため、北韓の核問題をめぐる6か国協議の再開を提案しましたが、これについてアメリカのボルトン大統領補佐官は後ろ向きな考えを示し、けん制しました。
ボルトン補佐官は28日、FOXニュースのインタビューで、「トランプ大統領は、金委員長との関係が良好であることや、過去に6か国協議のアプローチが失敗していることを強調してきた」と話しました。
そうしたうえで、「トランプ大統領はまだ、3回目の会談の可能性を模索している」として、3回目の米朝首脳会談の実現を期待する考えを示しました。
またボルトン補佐官は、ロシアと中国に対して、対北韓制裁の履行強化を促しました。
さらに、段階的な非核化のアプローチは失敗したとして、一括妥結方式の「ビッグディール」の方針を堅持する考えを示しました。
朝ロ首脳会談については、「プーチン大統領は、韓国とロシアの鉄道連結の可能性を探りたかったのだろう」とし、ロシアが鉄道事業の推進のため北韓との首脳会談に臨んだという見方を示しました。
北韓に拘束され帰国直後に死亡したアメリカの大学生、オットー・ワームビア氏に関連して、北韓がワームビア氏の治療費として200万ドルの支払いをアメリカに要求したのに対し、アメリカ側はこれに同意する書類に署名したが、支払いは実行していないと話しました。