与党「国民の力」は、京畿道(キョンギド)金浦(キンポ)市をソウル市に編入する方針を固めました。合併が実現すれば、ソウルが60年ぶりに拡大することになり、関心が集まっています。
先月30日に金浦で開かれた、首都圏の交通対策について話し合う懇談会で、「国民の力」の金起炫(キム・ギヒョン)代表は、金浦市をソウル市に編入する案を党の重点政策として進める考えを示しました。
ソウルと金浦の合併には、金浦市での議会承認や住民投票だけでなく、金浦市が位置する京畿道と、ソウル市でも、同様のプロセスが必要です。
3者の利害が一致しないなか、「国民の力」は、今月2日に特別委員会を立ち上げ、金浦市の承認だけで編入を可能とする特別法案を成立させるため、本格的な議論を始めました。
最大野党「共に民主党」は、「国民の力」の動きについて、来年の総選挙に向けて支持拡大を狙った無責任な人気取りだと強く批判しています。
首都ソウルは、1963年に面積がおよそ2.3倍に拡大し、現在、25の区からなる、人口1000万人の大都市です。
今回の構想が実現すれば、60年ぶりにソウルがさらに大きくなります。