恥をかかない「韓国マナー」、今月はマルコメも驚いた韓国式の習慣、
最初はちょっとお行儀ワルーイと思ったものの今ではすっかりはまっている習慣を
ご紹介しています。
韓国人はつくづく果物好きです。特にお年寄りのいる家庭では、ご飯を食べた後には必ず果物ということになり、果物まで食べないと何となくご飯を食べ終わったような気にならないという人もいます。
さてそんなときの情景です。
留学生の鈴木君、今日は大学の友人のキムさんのお宅にお呼ばれです。
キムさんのお母さんからおいしい手料理をご馳走になり、食事も終わって
果物をということになりました。
鈴木君 ご馳走さまでした。お手製のキムチに焼肉、本当においしかったです。
金さん じゃあ、鈴木君、リビングで果物でも食べましょう
鈴木君 もう、お腹いっぱいですよ
金さん でも、果物くらいは入るでしょう。私がむいてあげるから
鈴木君 むいてくれるのは嬉しいんですが。何で台所で剥かないで
リビングまで持ってきて目の前で剥くんですか?
日本だと果物を食べるとなれば台所で剥いてお皿に綺麗に並べて持ってきますよね。
でも韓国の家庭ではお母さんは台所で剥かないで、リンゴや梨をお盆に載せて
リビングまで持ってきて、お盆の上でナイフで剥きながら皆に食べさせるという
方法をとることがよくあります。
もちろん、台所で切って持ってくることもしますが、家族だけ、女性だけの集まりなどでは、お盆に載せて持ってきて切り分けながら食べるということが良くありました。
お母さんは家族の顔を見ながら、果物を切りわけ、家族はそれをそのまま食べるという具合です。
その風習が残っているせいでしょうか、知り合いのアジュマ、おばさんたちを見ていると、今の時期、栗やクルミを一生懸命剥いて家族に食べさせています。
目の前で剥くそばから、子供たちがパクパク口に運んでいき、アジュマの口には一つも入らずにひたすら剥いていることもあるようです。でもアジュマたちは家族がおいしそうに食べたらそれで満足なんですよね。
ちなみに私は違います。自分もしっかり食べてからにします。
ということで「恥をかかない韓国マナー」、韓国では食後に果物を食べるときに
そのままお盆にのせてリビングに持ってきて、ナイフで剥きながら食べたり、出されたりすることがあります。