きょうご紹介した企業は、ソウル市瑞草（ソチョ）区にある中小企業で、世界的に有名なイヤホン・ヘッドフォンメーカー「クレシン」です。
「クレシン」は1959年に設立され、電気蓄音機の針をつくる会社としてスタートしました。1985年から、イヤホンとヘッドホンの生産を始め、2002年には、独自のブランドを立ち上げました。ソニーやパナソニックなど海外製品が主流となっているなか、斧の形をした 「AXE（アックス）シリーズ」を発売し、2002年10月に発売された「AXE 2」は、60万個以上売れています。R＆Dセンターをつくって、最高の音を実現するために努力しています。原音に近い音を再生する技術や、騒音をなくして聴き取りやすくする「ノイズキャンセリング」などの技術を保有しています。



「クレシン」は、様々なコラボレーションを通じて、ブランドの認知度を高めています。2015年には、大手芸能事務所「YGエンターテイメント」の代表プロデューサーであるテディーと協力し、ハイブリッドイヤホンを開発しました。ブルートゥース通信では表現できない音域の帯域幅を改善し、CD並みの音質を実現し、さらに、ノイズキャンセリング技術を採用して外部の騒音を98％遮断した製品です。
「クレシン」の製品は世界各国に輸出されています。
「クレシン」は、このほど、世界で最初の製品を発表し、大きな注目を集めました。バッテリーケースがあり、イヤホンをバッテリーケースに差し込むと、バッテリーケースがスピーカーになる仕組みです。完全ワイヤレスイヤホンで、ケーブルが全くなく、世界初の、スピーカー機能を搭載した完全ワイヤレス製品となっています。