きょうご紹介した企業は、 全羅南道(チョンラナムド)順天(スンチョン)市にある中小企業で、魚型水中ロボットを手がける「アイロ」です。
「アイロ」は、2014年に設立されたスタートアップ企業です。
本物の魚そっくりに泳ぐ魚型水中ロボットをつくることは簡単ではありません。魚のからだの仕組みだけでなく、からだの動きによる力の変化まで理解していなければならないからです。
「アイロ」は、数多くの研究と設計、シミュレーション、試作を繰り返した結果、水中で距離を測定するセンサーや障害物を回避するアルゴリズムなどを採用し、障害物を探知して衝突を避けながら本物の魚そっくりに泳ぐ魚型ロボットを2016年に商品化しました。現在、韓国国内では科学館や博物館に合わせて30機あまりが導入されており、中国、日本、シンガポール、フランス、アメリカなどに輸出しています。
17件の国内外の特許を取得した「アイロ」は、優れた技術力をもとに、さまざまな大きさの魚型水中ロボットをつくることができ、エンターテインメント市場を開拓できるものと期待されています。
ビジネスチャンスが無限に広がる魚型水中ロボットの可能性に注目した「アイロ」。今後の活躍が期待されます。