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近頃、韓国ではオーディションを通じて夢を実現させている人たちが注目を集めています。自分と同じような、つまり普通の人が夢をかなえていく過程に視聴者たちは熱狂します。

オーディションブームの火付け役となったのは2009年7月にスタートした、あるケーブルチャンネルのオーディション番組でした。サバイバル方式のオーディション番組に魅了された視聴者の熱い反応をいち早くキャッチした放送局は次々と韓国最高のバンドを選ぶオーディションをはじめ、歌、演技、ミュージカル、ダンスなど、さまざまなジャンルで隠れた実力を持った人を選びだす新しいオーディション番組を企画するようになりました。

韓国の人たちがオーディション番組に熱狂する理由は、普通の人、つまり庶民が上流階級にのぼる機会はほとんど遮断されているというという現実の中で、オーディションを通じて一気にスターの座につけるというところにあります。また、世の中は不公平だと思っている人が多いため、一定のルールや視聴者の投票など、公正な方法で進められるオーディション番組に熱狂するのです。より公正な社会を望む人たちの心がオーディションブームにつながっているといえます。