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文化

韓国の人たちに人気のアウトドアスポーツ、山登り

2011-11-15



週末の朝、主な山に向かうバスや地下鉄、観光バスの主な集合場所は鮮やかな色の登山服を着た人たちでにぎわいます。ある調査によると、ひと月に1回以上、山に登っている韓国人の数は1800万人あまりに上るそうです。今日は韓国の人たちを魅了している山登りに挑戦してみましょう。

今、流行っている山登りは山頂まで行けなくても、山の中を歩くことを目的とするアウトドアスポーツ、トレッキングのイメージが強くなっています。山登りは家族や仲間とコミュニケーションするツールとなっているのです。また、会社や学校などを中心に仲間といっしょに山に登る同好会などもたくさんあって、山登り、トレッキングブームはますます高まっています。

韓国は国土の7割が山で、小さな山を含めると、その数は1000以上になるといいます。昔の人たちは小さな山を中心に、村を作って暮らし、王宮を建てる時も大きな山が背景となるように配慮するなど、古くから韓国の人たちの生活と山は切っても切れない、緊密な関係にありました。韓国の山は規模は大きくないものの、渓谷や山並みがとてもきれいで、一度その美しさに魅せられた人は、また山に向かうのです。



韓国の東部にある山、太白山(テベクサン)。標高1567メートルの太白山の山頂、天祭壇(チョンジェダン)に向かう登山コースは5つあって、山頂まで往復するのにかかる時間は4時間から8時間までと、それぞれです。山頂を目指して黙々と歩いていた人たちの目の前に朝鮮松の林が現れました。風が吹いてくると、今の季節、朝鮮松の葉がサワサワと雨のように降ってきます。

春の野花、夏の木陰、秋の紅葉、冬の雪と、疲れた人たちを元気づけるかのように、山は素敵な光景を演出してくれます。自然が作り出す美しさに魅せられた人たちは勇気づけられて、再び山頂を目指します。

山の中腹を過ぎた頃、かすかに水が流れる音が聞こえてきます。韓国の人たちが薬水(ヤクス)と呼ぶ、岩清水です。曇がかかったり、太陽がのぞいたり、霧雨が降ってきたりとコロコロと変わる山の天気を楽しみながら歩いていきますと、太白山の山頂、天祭檀(チョンジェダン)が見えてきます。

山を降りてくると充実感と気持ちの良い疲れだけが残ります。このように韓国の山は素朴な風情があります。お母さんのように温かさが感じられる自然が広がっている韓国の山、それがたくさんの人たちを呼び寄せる一番の魅力なのかも知れません。

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