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文化

鉄道で向かう韓流の旅、韓流観光列車

2012-03-20



毎週土曜日の午前7時50分、ソウル駅から春川(チュンチョン)に向かうちょっと特別な列車が出発します。韓流観光列車と呼ばれるこの列車は韓流ブームで人気を集めているスポットを見て回る、韓国で唯一、外国人観光客のために企画されたテーマ列車です。

現在、運行されているのはドラマ「冬のソナタ」の背景として人気を集めている島、南怡(ナミ)ソムを経て春川に向かうコース、北韓が韓国に向かって掘った第4地下トンネルと韓流スター、ソ・ジソプのギャラリーを訪れる2つのコースです。特に、南怡ソムと春川を訪れるコースが外国人観光客の人気を集めています。

外国人観光客の多い列車には日本語、中国語、英語など外国語が可能なガイドが搭乗していて、車内ではフュージョンスタイルの伝統音楽公演や韓流ドラマのサウンドトラック、ピエロのマジックショーなど、楽しいイベントも提供されています。列車そのものも韓流スターの写真や韓国の国旗などをモチーフにしたイメージをあしらわれ、韓流観光の雰囲気を盛り上げています。



ソウル駅を出発した列車が止まったのは加平(カピョン)駅。駅前で「冬のソナタ」で人気を集めた南怡ソムに向かうバスに乗り換え、15分ほど行くと南怡ソムへ向かう船着き場です。

南怡ソムは私有地、つまり個人の所有になっています。土地を買い取った人が300種類あまりの木や花を植え、美しい島に生まれ変わりました。船を降りると、空に向かってまっすぐに伸びているメタセコイアの森が見え、ドラマの世界に迷い込んだような気分になります。



「冬のソナタ」が放送されたのは10年前ですが、ここ南怡ソムには主人公のジュンサンとユジンが雪だるまを作ったり、自転車に乗ったり、ファーストキッスをした場所がそのまま残っています。南怡ソムはとても美しい島で、韓流ドラマのファンでなくても、一度は歩いてみたい魅力的なスポットです。

南怡ソム観光が終わったら春川市内に移動してお昼の時間です。韓流観光列車が選んだメニューは春川の名物、春川タクカルビです。タクカルビは甘辛いタレで味つけをした鶏肉とキャベツなどの野菜やいも、餅などをいっしょに炒めて作ります。韓国の人たちは本場のタクカルビを味わうためにわざわざ春川まで行くくらい人気のメニューです。これだけでは物足りないという人のためには、これまた春川の名物、春川マッククスがおすすめです。マッククスはそば粉65%と芋のでんぷん28%、そして小麦粉で作った麺を甘辛いソースと野菜で和えて作ります。韓流観光列車の観光コースにはマッククス体験博物館も含まれていて、マッククスを作ってみる体験イベントもあります。



腹ごしらえをした後は、韓国の近代文学の里に向かいましょう。江原道春川のシルレマウルには美しい短編小説を残した作家、キム・ユジョン文学村があります。日本の夏目漱石にも比べられる作家キム・ユジョンゆかりの文学村では彼が生まれ育った家や作品を見ることができて、韓国の文学世界に浸ってみることができます。

韓流スポットを歩き、春川の名物を味わい、韓国の近代文学の世界に浸っているうちにアッという間に時間が過ぎ、韓流観光列車は再びソウルに向かいます。鉄道で向かう韓流の旅、韓流観光列車は韓流ファンだけではなく、これまでとはひと味違う韓国を旅してみたいという方におすすめしたいトレンディな旅です。

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