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文化

英語教育に韓流の風を巻き起こしている京畿英語村・坡州キャンプ

2012-04-03



ソウルから北西へ1時間半ほど行ったところにある京畿道(キョンギド)坡州市(パジュシ)には「韓国の中の小さなイギリス」と呼ばれる、英語村があります。正式の名称は京畿(キョンギ)英語村・坡州キャンプ。ここは子どもたちが遊びのように英語に触れたり話したりする体験型の英語のテーマパークです。ところが、最近、この英語村の語学研修プログラムに外国人の子どもたちが參加するケースが増えています。

海外向けの特別な広報活動はないのですが、口コミだけでタイ、中国、ロシア、日本など、英語が母国語でない国の子どもたちが英語を習うために京畿英語村・坡州キャンプを訪れていて、今年も1500人以上が訪問する予定です。



子どもたちに生きた英語、実生活で使える英語を教えるために、ロサンゼルスやロンドンまで行くのは、親にとって距離の面でも費用の面でもかなり負担になります。ところが、坡州の英語村は近いですし、費用もリーズナブルです。そして、何よりも授業などプログラムが充実していることが海外にも知られるようになったのです。

京畿英語村・坡州キャンプがオープンしたのは2006年4月でした。28万平方メートルほどの敷地に作られた英語村・坡州キャンプは、イギリスの小さな街を再現した広々とした教育施設です。入口を入ると、まず、イギリスのストーンヘンジをかたどったモニュメントと城門のような立派な建物が見えます。韓国から瞬間移動して、イギリスの街に迷い込んだような雰囲気を演出しています。



英語村に入るためには入国審査のゲートを通らなければなりません。入国審査のゲートも本物そっくりに作られていて、子どもの入国者には審査官が英語で簡単な質問をしたりします。ゲートを通ってメインホールの市庁、シティホールに向かいましょう。シティホールに向かう通りはマーケットストリートと呼ばれていて、ベーカリーやギフトショップ、書店、レストラン、イギリス風のパブなどが並んでいます。この通りを歩いていくとメインストリートが現れ、その正面にはヴィクトリア時代の建物を想わせるシティホールが立っています。また、もう少し奥の方にはイギリスのロイヤル・アルバート・ホールをイメージして作られたコンサートホールも見えます。このように英語村には外とはまったく別の世界が広がっていて英語を習うというより、生活の中で英語に触れるという感覚で勉強することができます。英語村の語学研修に參加した子どもたちは英語に対して「楽しい言葉」というプラスのイメージを持つことができるのです。



外国人の子どもたちが英語村で參加する語学研修プログラムは4泊5日の短期コース、そして夏休みや冬休みを利用した4週間の集中コースです。英語村の語学研修は1日12時間、英語の授業が進められます。かなりのハードスケジュールですが、英語村の授業なら退屈することがありません。英語村の授業のポリシーは「3E」、教育(Education)、体験(Experience)、そして遊び(Entertainment)だからです。音楽やゲーム、料理をはじめ、最近作られたレールバイクやオートキャンプ場まで、体験と遊びを通じた授業を通じて英語に自信がなかった子どもたちも英語に対する興味を取り戻すことができるのです。



外国人の生徒が増えている英語村は坡州キャンプだけではありません。京畿道(キョンギド)の楊平(ヤンピョン)キャンプやソウルの冠岳(クァナク)、水踰(スユ)、風納(プンナプ)キャンプなどでも年々、外国人の子どもたちの參加が増えています。英語教育にも韓流の風が吹きはじめているのです。韓国の英語村が周辺国の英語教育の中心となるのもそう遠くないのかも知れません。

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