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文化

韓国を代表する健康機能食品、紅参

2012-04-17



英語で「Korean Red Ginseng」と呼ばれる紅参(ホンサム)は韓国ではもちろん、海外でも人気が高まっていて、その輸出量も年々増えています。2011年、紅参製品の韓国内での売り上げは7千700億ウォン、海外への輸出額も1400億ウォンを記録しました。輸出の場合、前年度にくらべ66%の伸びを示しています。

一度高麗人参を栽培した畑は10年ほど休ませなければなりません。人参は土地の栄養分を吸い取りながら育つため、続けて栽培しようとしても良い人参ができないのです。人参は韓国だけではなく、中国や日本、タイ、ヨーロッパなどでも栽培されています。そんな中で韓国の人参が人気を集めているのは、韓国の人参にはサポニン成分が多く含まれ、免疫を高め、抗癌作用もある多糖体など、他の国の人参にはない成分もいろいろあるからです。

生のままの状態の水参(スサム)、乾燥させた乾参(コンサム)、濃縮液、顆粒など、いろんな形で売られている高麗人参ですが、紅参は人参を皮を剥かないまま蒸して熟成させ、そのまま半月ほど自然乾燥させて作ります。この過程が終わると、人参は濃い褐色を帯び、この色が出ると紅参になります。紅参は製造過程で生の人参にはなかったカラダに良い独特な成分が作られ、それだけ価値も上がるのだそうです。



韓国の紅参は薬効を高めるため、6年根を使って作られています。高麗人参は栽培年数によって等級が分けられ、6年根とは6年間育てた人参という意味です。人参に含まれるサポニン成分は6年根が一番高く、それだけ薬効も高いとされます。また、6年以上になると人参の表皮が固くなってしまいます。中国にも紅参がありますが、そのほとんどが3年根、または4年根で作られています。人参は栽培4年目から6年目にかけて育てるのが一番難しいため、その前に収穫してしまうのです。

韓国では古く、高麗時代から紅参が作られていました。1080年頃、高麗時代にはじめて紅参が作られたという記録が残っていて、朝鮮時代に入ってからも紅参の製造は国で管理していました。千年以上も前から最高の健康食品とされてきた紅参は今の韓国人にも絶対的な信頼を受けています。

紅参は主に濃縮液、粉末、カプセルなどで売られていますが、最近はゼリー、飴、蜂蜜につけた食べやすいタイプの製品も出ています。また、コーヒー専門店でも紅参と牛乳で作った紅参ラテやかき氷風の紅参フラッペなどが静かな人気を集めています。紅参成分を利用した化粧品や紅参専用のスパも続々登場しています。

健康を気づかう人が多くなるにつれて、韓国の紅参に向けられる関心もますます高くなっています。おやつやコーヒー、美容にまで範囲を広げ、世界各国に輸出されている韓国の紅参製品は世界の人たちの健康をケアするトレンディな健康機能食品として認められているのです。

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