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文化

夏を楽しく送れる漢江のイベント「文学と音楽が流れる漢江の旅」

2012-08-14



夏の土用の期間も終わり、立秋も過ぎて、暦の上では秋なのですが、まだ最高気温30度以上の厳しい暑さが続いています。暑くて眠れない夜、ソウルの人たちは市内を東西に横切って流れる川、漢江(ハンガン)に向かいます。

季節によって違う風景を演出する川、漢江。特に、夏の漢江は気軽に出かけられる避暑地として人気があります。夏の夜の漢江に行くと、冷たいビールとフライドチキンで楽しい時間を送ったり、家族連れでテントを張って休んだり、自転車に乗って汗を流したりと、いろいろな方法で夏を楽しむ人たちを見ることができます。

漢江で楽しめるのは自然の贈り物ばかりではありません。夏の暑さをしのぐために集まってきた人たちのために川沿いに設置された公園、漢江公園では特別なイベントが開かれます。7月28日、ソウル高速バスターミナルの近くにある盤浦(パンポ)地区の漢江公園では野外コンサートが開かれました。題して、「文学と音楽が流れる漢江(ハンガン)の旅」コンサート。最近、人気を集めているトークをまじえたコンサートで、漢江にまつわる展示や文学、そして音楽が一つになったトークコンサートです。



「漢江の旅」という大きなタイトルをかかげたイベントは5月から毎月最後の土曜日に開かれています。今年の5月は漢江の地理と歴史を紹介する写真や地図を紹介し、漢江の旅を弦楽器のアンサンブルで披露しました。6月は雨天で中止、7月のイベントは「踊る漢江の魚」というサブ・タイトルで進められ、漢江で見られる60種類あまりの魚の生態を動画や解説、音楽で紹介しました。

ソウルを東西に流れる川、漢江の川沿いにはエリア別に12の公園が作られています。「文学と音楽が流れる漢江の旅」が開かれているのは漢江公園のほぼ中心にあたる盤浦(パンポ)漢江公園です。盤浦漢江公園には歩いてソウルの南北を行き来することができる橋、潜水橋(チャムスギョ)があり、潜水橋の上にかかっている盤浦大橋には「月明かり・虹の噴水」が設置されていて決まった時間に噴水がまるで滝のように吹き出します。また、川の北の方にソウルのシンボルともいえる山、南山(ナムサン)が見えて最高の夜景を楽しむこともできます。



魚の生態に関する説明というと退屈そうな気がしますが、動画といっしょに、長い時間、漢江の魚を見守ってきた作家の説明がつき、またバンドの公演もあるのでアッという間に時間が経ってしまいます。こうしたイベントを通じてソウルの人たちは漢江の価値と美しさ、漢江に息づく生命について知ることができるのです。

洛東江(ナクトンガン)に次いで、韓国で2番目に長い川、漢江。その漢江の価値を顧みることができる「文学と音楽が流れる漢江の旅」は夏の暑さを忘れさせてくれる感性あふれるイベントとなっています。

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