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文化

ロンドンオリンピックをきっかけに静かなブームになっているスポーツ、フェンシング

2012-09-04



今年の夏、世界を熱くしたロンドンオリンピック。フェンシングの男子サーブル団体決勝戦で韓国代表チームはルーマニアを破り、金メダルを獲得しました。韓国のフェンシング史上、初めての団体戦金メダル、しかもこの金メダルは冬季、夏季オリンピックを合わせて韓国の選手たちが獲得した通算100個目の金メダルでした。韓国でのフェンシングはどちらかというとマイナーな種目で、選手層も薄かったのですが、その実力は世界レベルに達していたのです。

白いユニフォームと長い剣、シャープな構えとすばやい動きで中世の騎士を連想させる華麗な技、フェンシング。ロンドンオリンピックで見たフェンシングは想像以上にエキサイティングなスポーツで、韓国の人たちを魅了しました。そしてその熱気はオリンピックが終わったあとも続いています。

あまりメジャーなスポーツじゃなかったため、フェンシングの試合場、ピストが設置されているスポーツ施設が少なく、まだ、フェンシングの練習ができるクラブも多くありません。しかし、その人気はますます高くなっていて、本格的にフェンシングを習いたいという子どもも増えています。

フランスで始まったフェンシング。韓国では1946年、日本でフェンシングを習ったキム・チャンファンが中心となって数人が集まり、高麗フェンシングクラブを作ったのがその始まりとされています。フェンシングはその後、1962年に開かれた第43回全国体育大会から正式種目として採択されましたが、ごく最近まで注目されず、現在の登録選手は中学校から一般の部まで全部合わせても186チーム、1500人ほどに過ぎませんでした。しかし、ロンドンオリンピックをきっかけにフェンシングはトレンディなスポーツになったのです。

韓国選手はヨーロッパの選手にくらべて小柄で、その分、腕も短いため、攻撃範囲が10センチ以上も小さくなります。この10センチの差をカバーしたのはすばやい足の動きでした。集中力と瞬発力、これにすばやいステップが加わり、韓国の選手たちは身長の高いヨーロッパ選手を相手にしても引けを取らないほどの実力を身につけることができました。距離の調節が勝敗の決め手となるフェンシングですばやいステップは強力な武器となりました。

ロンドンオリンピックをきっかけにフェンシングの選手を夢見る子どもも増えていますが、趣味としてフェンシングを習いたいという人も多くなりました。また、高度の集中力を要するフェンシングは集中力が足りない子どもたちの治療にも採り入れられています。

韓国では比較的マイナーな種目で、これまで注目されなかったスポーツ、フェンシング。そのフェンシングがロンドンオリンピックでの活躍をきっかけに子どもたちの夢として、大人の新しい趣味として韓国の新しいトレンドの一つになっています。このトレンドが4年後、ブラジルのリオデジャネイロで開かれるオリンピックでどんな神話を作り出すのか、今から樂しみです。

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