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ライフスタイル

第196話 日本人街が上岩洞(サンアムドン)へ?

2012-04-02

玄海灘に立つ虹

第196話 日本人街が上岩洞(サンアムドン)へ?
ソウルで日本人が多く住んでいる町というと、東部二村洞(トンブイチョンドン)が真っ先に浮かびますが、最近では上岩洞(サンアムドン)に住む日本人が増えているということです。
上岩洞はもとは廃棄物埋立処理場がある所でしたが、それが1993年になくなり、代わりにワールドカップ公園がつくられました。2002年のサッカーのワールドカップ大会のメインスタジアムもあります。いまではアパートが多く立ち並び、すっかり高級住宅地のひとつに様変わりしました。その上岩洞に日本の人が増えている理由としては、まず、去年日本人学校が東部二村洞から上岩洞に移転してきたからだということです。不動産関係者の話では単身赴任でなく家族を連れてソウルに移ってくる場合に、上岩洞が住居地として多く検討されているそうですが、学校の問題は大きいと思います。東部二村洞の不動産屋さんが、部屋を探している日本の人を連れて、上岩洞にやってくることもあるのだそうです。9月にはニューヨーク・マンハッタンの有名私立高校ドワイト・スクールのソウル分校ができるなど、外国人のための教育環境がますます向上しています。ドワイト・スクールはパリス・ヒルトンなどヒルトン姉妹が通っていた名門です。あと賃貸費が安いという理由もあると思います。日本人が主に住んでいる団地で84平米の物件がひとつき150万ウォンくらいだそうで、これは東部二村洞の半額にあたるということです。また東部二村洞のアパートはだいぶ前に建てられたのが多い反面、上岩洞のほうはそれよりはかなり新しいですし、それに緑が多く静かなので、日本人に好まれるのだと思います。
日本以外の国の人は、以前は、英語が通じる梨泰院(イテウォン)や漢南洞(ハンナムドン)などに多かったのですが、もっと多様な文化を楽しめる所が好まれるようになったということです。たとえばフランスの人たちはソレマウルというフランス人学校のある町に多く住んでいますが、家族連れでない場合は、しゃれたカフェやレストランのある所に住みたいという傾向が強いということです。たとえば、ドラマにたびたび出てくるソウルの南にある京畿道城南市盆唐(ブンダン)のカフェ通りや、ソウルの街路樹道(カロスキル)などです。そしてそういう地域にあるお店はほとんど英語でコミュニケーションができるのもプラス要因になっています。ちなみにソウルには上岩洞以外の地域でも、KIS(韓国外国人学校)やイギリスロンドンに本校のあるダリッジ・カレッジなどが開校しており、日本人の家族連れの場合も、そうした環境によって、住居地域がもっと広がっていくのではないかと思います。

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