子どもが小学生のお母さん、最近は年齢が千差万別です。特に40代が急速に増えています。晩婚に伴い、出産年齢が高くなっているからです。上の子とだいぶ間を空けて下の子を産む傾向が増えていることも一因となっています。
韓国女性の初産年齢は2013年現在、30.73歳。2010年に初めて30歳を超えてから、毎年およそ0.2歳ずつ高くなっています。35歳以上の出産も増えていて、2011年、出産全体の20.2%でした。ちなみに1983年は2.8%でしたから、どれだけ増えたかがわかります。
でも増えたといっても、小学校の子どもを持つ親は20代から30代がまだまだ一番多いです。そのなかで、40代、50代のママたちは、まずインターネットやSNSを活用して、情報を得ています。学校の先生や若いママたちに、子どもたちが放課後にはどういう活動をしているか、子どもたちの間で流行している学用品は何か、などいろいろなことを積極的に聞くのです。それだけではありません。育児情報を共有するあるネット上の同好会では、最近、「40代ママ」という集まりが新設されました。子どもたちの誕生日パーティーを開く場所はどこがいいか、遠足のときのお弁当はどうつくればいいか、小学校高学年で反抗期に入った子どもにどう接したらいいか、などなど多様な情報が共有されているということです。
こうした中年ママの活動は学校でも積極的です。若いママたちとの付き合いもいとわず、「王姉さん(韓国語で、一番年上のお姉さんの意味)」と呼ばれ、親しまれているタイプも多いです。小学生の娘がいる40代後半の女性は、若いママたちと仲良くなる秘訣として、「集まりには欠かさず出て、食事をおごったり、おかずや食材を分け合ったりして、信頼を得なければならない」とアドバイスしています。それだけでなく、「若いお母さんたちにいろんなことを学ぶ姿勢でいなければならない」と話します。年上だから、人生経験が多いからと威張っていたり知ったかぶりをしていると、若いママたちは心開いてくれないというのです。
また、韓国の小学校には随行評価といって、授業後や教科書のきりのいいところで簡単なテストを行う制度を行っているところが多いのですが、それに備えるために教室に通うお母さんたちもいます。たとえば、作文や英会話教室などに通うのです。それに、若いママたちと比べられないよう、 保護者会を前に、美容院に足しげく通ったり、服を購入したり、さらにプチ美容整形をしたりする中年ママもいるということです。