チョコパイで有名な菓子メーカーのオリオンが今年創業60年を迎えます。
オリオンといえば、グローバル化にもっとも成功した企業と評価されています。言わずと知れた「チョコパイ」のおかげです。チョコパイは、ビスケットにマシュマロを挟み、チョコレートでコーティングしたお菓子です。
去年韓国国内でのチョコパイの売り上げは1020億ウォンでしたが、海外ではその3倍近い3010億ウォンを売り上げました。国内外合わせて22億個が売れました。海外でチョコパイが一番売れているのは中国(1860億ウォン)で、次いでロシア(630億ウォン)、ベトナム(520億ウォン)の順でした。中国とロシアにはオリオンの生産工場もあります。
「チョコパイ情」が韓国で発売されたのは1974年。当時の菓子開発チーム長がアメリカに出張に行って食べたチョコレートパイがきっかけでした。ちなみにチョコパイは、最初は重さ48グラム、一個50ウォンでした。当時、韓国でジャージャー麺が150ウォンでした。今は一個39グラム、400ウォン(コンビニ基準)です。
チョコパイに情という文字がついた名称になったのは1989年からです。ヒューマニズムをもとにした名称ということでマーケティングの一環でしたが、これが大成功で、パッケージにはチョコパイという文字より情という一文字のほうがはるかに大きく描かれていて、韓国人の「情」が強調されています。
オリオンは創業60年という節目の年に合わせて、新製品の「チョコパイ情バナナ」を7日に発売しました。マシュマロが入っているところにバナナを挟んだ野心作です。新製品の開発が始まったのは2013年からで、イチゴやヘーゼルナッツなど20余りのフレーバーを試した結果がバナナだったということです。オリオンは、国内の反応をみて、海外にも「チョコパイ情バナナ」を輸出するかどうか決めることにしています。