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経済

建国60周年を迎えた中国と韓国経済

#今週の経済の焦点 l 2009-10-12

今月1日、建国60年を迎えた中国は、1978年に改革・開放政策へと大きく舵をきってから経済が猛烈な勢いで成長し続けてきました。とりわけ、金融危機後、中国は世界経済の回復に欠かせない存在になり、中国経済の動向が世界から注目されています。

これまでの韓国と中国の経済関係をみると、両国間の貿易規模は1992年以降、年々拡大し、日本と米国を足した貿易量に匹敵すると言われています。また、中国市場に進出する韓国企業が増え、対中投資規模も拡大しました。韓中間の人的交流も活発になり、今、中国に住んでいる韓国人は80万人に上ります。

中国が世界経済で占める割合が高くなるにつれ、韓国と中国の関係も益々深まっています。特に、中国が世界経済で占める割合は、2014年に11%を超える見通しです。また、来年頃、中国は日本の経済規模を上回り、長期的には、米国の経済規模までも追い抜くと予想されています。世界的な金融危機で、世界はマイナス成長したものの、中国は大規模な景気浮揚策が功を奏し、世界経済の回復においてリーダーシップを発揮しました。今年の中国の経済成長率は8%を越えると見込まれています。中国経済が予想以上に早く回復したのは、内需が拡大したためです。

韓国貿易協会によると韓国と中国との貿易は年平均14.7%見込まれ、自動車、電子機器、鉄鋼など韓国の主力産業にとって中国は重要な市場に位置づけられています。また、中国経済が発展するにつれ中国企業の競争力も高まるので、今後、韓国企業との競争がさらに激しくなると思われます。一方、経済が急成長した中国で生じている環境問題に着目し、韓国はエネルギーなど環境関連ビジネスを展開する必要があります。

低所得者の自立を支援する創業支援事業

バングラデシュのグラミン銀行は、貧困者向けに無担保で小額を融資する、いわば「マイクロファイナンス」事業を展開しています。当初、貧困者の返済能力は低いと判断されたことから、グラミン銀行の試みは失敗すると予想されましが、銀行の利用者の9割以上がお金を返済し、今や大きな銀行に発展しました。最近、韓国でもバングラデシュのように、技術や経験があっても返済能力や担保が問題になり、銀行から融資を受けにくい低所得者の自立を支援する金融サービスが行われています。

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