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経済

インドネシアに輸出が決まった韓国の超音速高等訓練機T-50

#今週の経済の焦点 l 2011-07-18

韓国の超音速高等訓練機、T-50がインドネシアに輸出されることになりました。
T-50は、韓国航空宇宙産業(KAI)がアメリカのロッキード・マーティン社と提携して開発し、2002年、初飛行に成功、韓国では訓練用として使われています。幅、9.45m、長さ13.14m、高さ、4.91mで、離陸の時の最大重量が12000kg、速度は最高マッハ1.5、デジタル制御システムとアメリカのF18に使われているエンジンを装着しています。 空軍の主力戦闘機であるKF16と同じ戦闘機能性を持っており、最新精鋭のジェット機操縦士を育成できます。
インドネシアに輸出するT50、16台の輸出効果は、中型自動車で換算すれば16000台分です。約6億5000万ドルの生産誘発効果と、7700名の新規雇用効果があります。航空機は自動車に比べて部品数が10倍ほど多く、付加価値率は44%と高く、自動車の2倍程度です。
輸出企業である「韓国航空宇宙産業」は、韓国内で唯一の航空機総合企業で、T50の輸出により韓国は世界6番目の超音速航空機の輸出国となります。2010年の売上高は、1兆2千667億ウォン、営業利益が1210億ウォン、2010年末現在、残っている受注高が5兆4千897億ウォンに達しています。
今後は、中・小型の民間航空機の自主開発や大型航空機のグローバルな企業との共同開発を進め、これによって2020年までには輸出を60%まで高めて、民需と軍需のバランスの取れた事業構造にすることが課題です。そのためには、基盤になる電子部品技術やソフトウェア技術、先端技術での機械技術など基板技術を高める必要があります。



サイエンスの現場

水素エネルギーの活用に欠かせない水素センサーの新しい開発



水素エネルギーは、有害物質が残らず、効率も高くて未来のエネルギーとして注目されています。水素エネルギーを活用するためには、水素貯蔵庫からの漏れを防止するためのセンサーが必ず必要です。
これまでのシリコンの基板にパラジウムを利用したセンサーは製造単価が高いのがネックでしたが、ゴムの基板を利用した安くて性能の優れたセンサーを開発することになりました。今後自動車だけではなく各家庭における水素エネルギーの活用拡大に大きく役立つものと期待されます。


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