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論点

アシアナ航空売却へ

2019-04-20

ニュース

ⓒYONHAP News

韓国のアシアナ航空が売却されることになりました。

財閥の錦湖(クムホ)アシアナグループは15日、傘下のアシアナ航空を売却することにし、売却計画を債権団に提出、債権団が計画を承認したことで、売却が決まりました。

アシアナ航空株のおよそ33%を保有する筆頭株主の錦湖産業がすべての保有株式を放出することになります。

アシアナ航空は傘下に子会社のエアプサンとエアソウルの二つの格安航空会社があり、これらの格安航空会社もともに売却されることになります。

アシアナ航空は大韓航空に次ぐ韓国2位の航空会社で、売却が決まったことで航空業界の再編が進む見通しです。

アシアナ航空は1988年に設立、日本など22カ国・地域に就航してます。

アシアナ航空の2018年12月期の連結売上高は7兆1833億ウォン、およそ7084億円で、最終損益は1958億ウォンの赤字になっていました。

アシアナ航空については、監査法人が今年3月、決算報告書に不備があるとして承認せず、株式市場で株式が売買停止となるなどして、錦湖アシアナグループの創業家出身の朴三求(パク・サング)会長が責任を取って退任しました。

朴三求前会長は2002年に会長に就任し、2006年に大宇建設を、2008年には大韓通運を買収するなどして、錦湖アシアナグループは財界10位の財閥に成長しました。

しかし、無理な買収で資金難に陥り、2018年には本社ビルを売却するなどしましたが、グループ全体が資金繰りに苦しむようになっていました。

朴三求前会長は今年3月に会長から退くことを決め、家族の保有株式などを担保に債権団に5000億ウォンの融資を要請しましたが、債権団が拒否し、結局は主力のアシアナ航空を売却することになったものです。

アシアナ航空の売却が決まったことで、アシアナ航空の財務調査、優先交渉者の選定、錦湖産業が保有するアシアナ航空保有株式の売却と第三者配分方式の増資、債権団の資金支援などが進む見通しです。

アシアナ航空を買収する企業としては、SK、韓火(ハンファ)、新世界、ロッテ、CJなどが取り沙汰されています。

今のところ正式に買収意向を表明したところはありませんが、すでに債権団と買収を希望する企業の間で水面下の協議が進んでいるとの見方もあります。

アシアナ航空を買収するには少なくとも1兆ウォン台の資金が必要とされています。

これだけの資金を確保できる企業は多くなく、今後の売却への動きに関心が寄せられています。

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