俳優・翻訳家の広澤そうさん
2025-07-31
ⓒYONHAP News
韓国政府は新型コロナウイルスの感染拡大に関連して韓国からの入国を制限している国に対して、短期滞在のビザ免除プログラムを一時的に停止するなど、韓国への入国制限措置を拡大することを決めました。
丁世均(チョン・セギュン)国務総理は8日に開かれた中央災害安全対策本部の会議で、すべての国との交流は維持するという開放性の根幹は維持しながら、相互主義の原則に基づいて入国制限措置を拡大すると述べ、韓国からの渡航者の入国を制限している国に対しては、ビザ免除プログラムを一時的に停止し、外国人の不要不急の韓国への入国を制限する措置をとると明らかにしました。
入国制限措置は13日から実施されます。
こうした方針を受けて、外交部と法務部は9日、韓国からの入国を制限している151の国と地域のうち、韓国とビザ免除協定を締結していたり、または韓国政府がノービザでの入国を認めている90の国と地域についてビザ免除プログラムの適用を一時的に停止すると発表しました。
韓国とビザ免除協定を締結している56カ国とノービザでの入国を認めている34カ国の人たちは、今後、韓国に入国するためには新たにビザ発給の申請をする必要があります。
ただ、今回の措置はすべての外国人の入国を制限するというものではありません。
韓国企業が招いたエンジニアなど就業や投資などの目的で滞在ビザの発給を受けた人は、入国制限の対象から外されます。
外交部の関係者は今回の措置について、新規感染者のうち外国からの入国者の感染例が相当数に上るとして、感染拡大阻止を徹底するための措置で、全面的な入国制限ではないと説明しています。
韓国では新規感染者数が持続的に減っていて、1日の新規感染者数は8日には39人にとどまり、2月に感染が拡大して以来、初めて40人未満に下がりました。
しかし、外国から入国した人の感染例は増加傾向が続いていて、8日の新規感染者39人のうち外国から入国した人は23人と半分以上を占めています。
韓国では今月1日から外国から入国するすべての人について自主隔離を求める措置を取っていてます。
9日の時点で自主隔離の対象者は4万人を超えていて、対象者を十分に管理することが難しくなっているとの指摘が出ています。
韓国は今のところ新規感染者数は統制可能な水準に維持されていますが、感染が急激に拡大している北米やヨーロッパからの流入を効果的に遮断しなければ、再び感染が大きく拡大する可能性も排除できません。
ビザ免除プログラムの一時停止はこうした事情を考慮した措置です。
感染拡大初期に中国からの渡航者の入国を制限しなかったことについては批判もありますが、韓国政府は全面的な入国禁止措置をとることはなく、国内の感染拡大を統制可能な水準におさえています。
海外から入国した感染者によって集団感染が引き起こされる可能性も排除できないことを考えると、今回の措置は致し方ない選択といえるでしょう。
2025-07-31
2025-07-30
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