きょうご紹介した企業は、ソウル市衿川(クムチョン)区にある中小企業、「株式会社ドット」です。
2015年に設立された「株式会社ドット」は、このほど、アメリカの経済誌「フォーブス」によって「注目すべきスタートアップ」に選ばれました。
「株式会社ドット」は、普通の人たちがスマートフォンを使い、現代文明を享受しているなかで、目の不自由な人たちはスマート機器の使用に困難を感じている現状に注目し、その壁を取り払いたいと思って、点字スマートウォッチの開発に取り掛かりました。
「株式会社ドット」が開発した「ドットウォッチ」という名前の点字スマートウォッチは、普通のスマートウォッチと同じ形になっていますが、画面に24の点字ピンがあり、Bluetoothを通じてスマートフォンと接続すると、ピンが突出して、スマートフォンのメッセージを点字に変換する仕組みです。また、側面のダイヤルを回すと時計、天気、ナビゲーションなどの機能を選択することもできます。
「株式会社ドット」の製品は、市場でも大反響となっています。去年4月に試作品が出てから、アメリカの有名歌手、スティービー・ワンダーやイタリア出身のテノール歌手、アンドレア・ボチェッリなど視覚障害を持つ有名人が購入の意向を伝えてきたほか、イギリス、オーストラリア、日本、サウジアラビアなど13か国から、合わせて14万個の事前注文が入っています。