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ライフスタイル

10ウォン玉が足りない

2011-10-18

玄海灘に立つ虹

10ウォン玉が足りない
実はこのニュース、調べてみたところ今年の8月以降何度も、あちこちのテレビや新聞で話題になっているニュースです。
まさに10ウォン玉が足りないのです。

スーパーや商店のご主人が銀行に行き、お釣り用の10ウォン玉を両替しようとしても銀行に10ウォン玉が少なく、何件もの銀行を回らなければならないという話です。

韓国で流通しているコインは10ウォン、50ウォン、100ウォン、500ウォンです。
日本のように1ウォン、5ウォンというコインはなく、10ウォンが一番下です。

この問題について、韓国銀行ではこんな風にいっています。

今年の上半期に10ウォン玉、1億5千万個を作ったもののこのうち回収できたのは1千万個、家庭などに眠っていると思われる。
製造費用が10ウォン玉1個当たり30ウォン、3倍にもなるので、無条件に作るわけにはいかない


スーパーなどでは990ウォンとか、1980ウォンなどという商品が多いので、どうしても10ウォン玉のお釣りが必要になるといいます。
ではなぜ足りないのでしょう。
新聞ではこんな風に解説しています。

小銭の一番の流通経路だったバスや地下鉄の料金を最近は交通カード、交通カード機能付きのクレジットカードで払うことが多いので、小銭の流通が停滞していると思われる

確かに最近ではどこにいくのでも、何を買うのでも、キャッシュを使うよりもカードを使う人が多いのが実情です。
韓国は日本と違い、街の小さな商店や食堂でもカードを使えるところがほとんどです。
KBS近辺の食堂やコンビにでもカードで支払いを済ませる人を多く見かけます。
韓国ではスタバーのコーヒー1杯でもカードで支払うことができ、お店の人も嫌な顔はしません。
カード一枚あれば全部オーケーということで、便利だとして特に重たい小銭は持ち歩かないことも多くなっています。

さて、私が10ウォン玉の流通が悪くなった一番の理由だと思うのは大きさです。
2006年8月に韓国銀行は銅と亜鉛の価格が高騰し、10ウォン玉の製造価格が高騰したので、10ウォン玉の大きさを小さくすると発表しました。
そしてそれまでは日本の10円玉と同じ大きさだった10ウォンが18mm、1.2gになりました。
それまでは22.86mmの4.06gだったので大きさは3分の2に、重さは4分の1になってしまいました。
日本の1円よりもさらに小さく、軽いのが現在の10ウォン玉で、まるでおもちゃみたいです。
お財布の中に入れておいても他のコインの中にかくれて全く見えず、さらに軽すぎて摑みにくく、私はお店でこの新しい10ウォン玉をもらうといつも何だか損をしたみたいな気がします

カード全盛の韓国でこんなおもちゃのコインみたいな10ウォン玉、今後ますますその存在感が薄れ、反対に流通の必要性はますます大きくなるのは避けられないような気がします。

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