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ライフスタイル

韓国の運転マナー

2013-12-04

玄海灘に立つ虹

韓国の運転マナー
私は韓国に暮らし始めて30年近くになりますが、昔に比べればだいぶ運転マナーは良くなってきたと思っていました。
昔は神風タクシーでやたら飛ばすおじさんに、「怖いからもっとゆっくり」と頼んだものでした。しかし、この一言、逆効果をよぶことがあり、「俺は運転がうまいから大丈夫だよ」ともっと飛ばした運転手さんがいました。それでその後は
「私には子供が二人もいるので、まだ死ねないの。おじさん、ゆっくり行こう」と
頼んだものでした。

最近は頼む必要もあまりないほど、だいぶスピードは落ちて来たと思っていたのですが、スピードは車の台数が増えて出せないものの、他の面で問題が増えていることがわかりました。自動車の方向指示器、ウインカーです。

2日、交通安全公団が発表した去年の交通文化指数実態調査の結果によると、方向指示器、ウインカーの点滅率は58.7%、停止線順守率は64.2%だった。これは2004年の点滅率70.6%、順守率77%に比べてそれぞれ10%ポイント下がった数字だった。

ウインカーの点滅率は何かというと、右折、左折の時や、車線変更の際にウインカーを出す割合のことです。つまり車線変更の際にウインカーを出さずに、車線変更をしている韓国人ドライバーが10人のうち4人はいるということです。

また信号が黄色や赤になっても停止線を守らずに、そのまま交差点に頭だけ侵入している車が10台のうち3台はいるということです。
このような結果に対してではドライバーはどう思っているか

ドライバーAさんは
他の車が自分の車の前にウインカーを出して入ってくればいれてあげようと思いますが、ウインカーも出さずに入ってきたら、入れてやりませんよ。

ドライバーBさんは
ウインカーを出して車線変更をしようとすると、後ろの車が速度をあげて入れないようにしてきます。それを防ぐためにまっすぐ行くような振りをしてさっと割り込むんです。


車線変更、特に割り込みの時にウインカーを出さずにほとんど芸術的なテクニックで割り込んでいくタクシーをよく見かけます。

またウインカーを出さない理由として交通の専門家は、ナビゲーションやDMBなど
車内の装置が増え、注意が分散されることもウインカーの使用が減っている理由だと見ています。

韓国でも運転免許をとるときに習う交通法規には
「市内の一般道路を走行中は30m、高速道路では100m前からウインカーを作動しなければならない」と、書かれています。

基本的な安全規則を守るだけでも交通事故は20%も減ると言われます。韓国の交通事故の死亡率は自動車1台当たり2.6人で、世界最高水準、OECD平均の2倍にも達します。

うちの主人も最初免許をとった当初は比較的落ち着いた安全運転をしていましたが、
地方勤務が続き、遠距離運転の多い最近は本当にウインカーをつけずに車線変更をすることが多く、私はいつも助手席で文句を言っています。危ないと。
ウインカーの点滅率を増やすにはまず、無駄な車線変更はしない、割り込みはしないという根本的な精神構造の改造がまず必要のようです。

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