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ライフスタイル

空港から密入国

2016-02-03

玄海灘に立つ虹

空港から密入国
最近、仁川国際空港が外国人の密入国と関連して注目を集めています。まず最初の事件は先月21日に起こりました。
21日、中国人トランジット客2人が出入国管理事務所常駐職員通路を経て保安検索場に移動した後、出入口のロックを強制的に開けて出て行ったと見られる。
この二人は事件から4日後に捕まります。しかし29日に今度はベトナム国籍の男性がやはり仁川空港から姿を消しました。
ベトナムのハノイから仁川空港を経由して日本の成田に向かう大韓航空の乗客だっつたこのベトナム人の男性は仁川空港に到着後、成田行きの便に搭乗せず大韓航空が出入国管理事務所に届出、その後、監視カメラを確認したところ自動出入国審査台のゲートを力ずくで通り抜けたことが確認された。
この男性はまだ見つかっていません。そのため現在、仁川国際空港では空港の警備システム全般に関する点検が行われています。

しかしこのような空港を通じた密入国は実は仁川国際空港だけではないことが分かりました。済州島の済州出入国管理事務所によりますと、ノービザで済州を訪れた外国人は去年62万9700人いましたが、このうちの4353人がその後行方が分からない状態だといいます。
現在済州島はテロ危険国に指定された11カ国を除いた他の国の国民はノービザで30日間滞在できることになっています。そのため観光と称して入国し、そのまま姿を消してしまうのです。
一方、仁川空港を経由して他国に向かう外国人乗り継ぎ客にはノービザで最大72時間の国内旅行ができるトランジット観光が認められています。国土交通部は

国土交通部は去年、仁川空港と共同で「トランジット競争力向上案」を策定しました。外国観光客が最大3日間韓国に滞在しながら観光やショッピングなどができるように多彩なプログラムを用意するというもので、2020年までにトランジット客を1000万人に増やすという計画です。
もともとビザ免除協定の締結されていない中国やベトナムでは自国での複雑な手続きを経てから出ないと韓国ビザが発給されません。しかしトランジット観光を利用すればビザが無くても韓国に入国できるので、21日に密入国を図った中国人2人も最初はこのトランジット観光を利用して入国しようとしました。しかし入国審査の過程で韓国での宿泊先など基本的な質問にも答えられず、入国が拒否され、その後強制的に出入口のロックをあけて出て行ったということです。
しかし、この中国人2人も韓国国内での宿泊先さえはっきりしていればトランジット観光が認められただろうと空港関係者はいっています。そのため政府もトランジット客の問題については
「徹底した事前情報分析を通じて違法入国の可能性がある高危険トランジット客を選別し、航空会社関係者がトランジットエリアまで案内するなどの案を進める」
としています。観光収入を上げたいというのは分かりますが、トランジット客はもちろん、済州島の4300人あまりがそのまま行方が分からないというのは本当に大きな問題ではないでしょうか。済州島にノービザで入国すればその後は船で木浦や仁川に来ることも可能です。そういう意味では密入国の道はいくらでも開かれていると言っても言い過ぎではないようです。

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