秋夕、ソルラル(旧正月)になると、インターネットの検索キーワード上位に必ずと言っていいほど登場してくる言葉があります。今回はそれらに注目してみましょう。
「帰省道(故郷に帰る道のり、Uターンする道のり)」「高速道路の交通状況」……民族大移動と言われる韓国の名節なので、それだけ渋滞もひどく、目的地までどれくらいか予想所要時間を調べる人たちがたくさんいます。「帰省道」というと、車での移動を指すことが多いのが特徴です。
「特選映画」……日本の正月と同じように、深夜に人気のあった映画を各テレビ局が放送しています。毎年、名節の検索キーワードナンバー1。
「名節症候群」……伝統的な名節の過ごし方といえば、親戚一同そろってわいわい騒ぐというもの。しかし、嫁の立場ともなれば過労やストレスで、名節前後に簿湯院通いをする人たちが急増します。ただ、男性にも「長距離運転のストレス」、子どもたちにも「親戚からの質問攻めのストレス」などがあると言われています。
「茶礼床」……名節当日には、先祖を供養する「茶礼」という儀式を行います。ここでは、大きなテーブルにお供え物をずらりと並べますが、何をどういう位置に置くのかをインターネットで確認する人たちが多いようです。
「○○(テレビ番組名)」……韓国では、春と秋の番組改編をにらみ、「パイロット番組」と呼ばれる試験番組を名節に放送するのがお決まりとなっています。この時視聴率がよかったものは、その後レギュラー化されることになります。
「紙榜の書き方」……茶礼の際、位牌のかわりに故人の情報を書いた「紙榜」を用意し、それを茶礼床に置きます。しかし、この紙榜に何をどう書けばいいかわからないことが多いようです。
名節の時期は毎回同じような言葉が検索されており、ここ最近の変化というと、パイロット番組の検索が多くなった程度です。名節の行事を簡素化する家が増えて、名節の風景はここ10年ですっかり様変わりしましたが、それでも毎回同じことを繰り返しながら過ごしている人たちが多いのでしょう。