メニューへ 本文へ
Go Top

文化

味の都、全州で開かれた韓国フード観光フェスティバル

2012-10-30



10月18日から22日まで、韓半島の中心からやや南西寄りにある都市、全羅北道(チョルラブクド)全州(チョンジュ)で韓国フード観光フェスティバルが開かれました。フード観光フェスティバルは2010年から2012年まで3年間の「韓国訪問の年」にあわせて開かれた特別イベントの一つです。

全州ワールドカップ競技場に作られたフェスティバル会場にはさまざまな種類の韓国料理と韓国の食文化を紹介する韓食文化館が設置されました。また、みそや唐辛子みそ、しょうゆをはじめ、韓国の伝統料理を作ってみることができる体験イベント、韓国料理の名人が味のヒケツを教えてくれるコーナー、時代とともに変化してきた家庭料理を紹介する特別企画展示なども開かれました。特に、韓国の発酵食品を展示・販売する韓国企業館や輸入に関する商談が行われたビジネス館には、みそやしょうゆ、お酒、ヨーグルトなど3千あまりの発酵食品が展示され、海外から訪れたバイヤーの注目を集めました。

韓国の伝統食品や料理はカラダに良い自然の食材を使って作られます。こうした韓国の食べ物が世界的に通用する味であることを紹介し、食品産業としてさらに発展させるきっかけを作るという点で、フード観光フェスティバルは大きな意味を持っています。

韓国フード観光フェスティバルが開かれた全州にはおいしい郷土料理が多く、古くから「味の都」と呼ばれてきました。また、全州は今年、ユネスコによって「食文化創造都市」にも選ばれました。フード観光フェスティバルは世界的に認められた味の都、全州をアピールするためのイベントでもあるのです。



フェスティバル会場では刺激的な味をできるだけ控え、自然に近い食品を取って、健康な心と体を作っていく精進料理のコーナーや韓国料理の味つけに欠かせない「醤(チャン)」、つまり熟成させたみそ、しょうゆ、唐辛子みそなどを作ってみるコーナーなどが人気を集めました。また、味の都、全州を代表するメニューである全州ビビンバと豆もやしのクッパを味わうことができるコーナーもありました。わらび、ほうれん草、山菜など7種類から8種類ほどのナムルと新鮮な牛肉で作ったユッケが入る全州ビビンバは、一見シンプルに見えますが、実はとても手間のかかるメニューです。豆もやしをたっぷり入れて作ったスープに小エビの塩辛で味つけをする全州の豆もやしのクッパも人気でした。

この他、祭りに欠かせない餅つきなども行われ、フード観光フェスティバルはその名のとおり、おいしい祭りになりました。韓国の食べ物の歴史や作り方、そして試食コーナーなど、コリアン・フード、K-フードのすべてを紹介したフード観光フェスティバル。こうしたイベントを通じて、韓国の料理は世界の食卓に向かってもう一歩、近づいているのです。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >