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文化

韓流の礎ともいえる韓国のインディーズ文化 1211

2012-12-11



11月23日、おしゃれなカフェやクラブが集まっていることで知られる弘益(ホンイク)大学界わいで、インディーズバンドのためのフェスティバル、「2012インディーズR&Bスーパーコンサート」が開かれました。

インディーズバンドによるスーパーコンサートは観客と触れ合う機会の少ないインディーズバンドにとって大事な舞台です。最近はちょっとしたインディーズ・ブームで、コンサートにくる観客も増えています。音楽界のマイナーリーグといえるインディーズバンドは特別なコンサートを開いて観客とコミュニケーションしています。

映画界にもインディーズ映画を集めたフェスティバルがあります。今年で38回目を迎えた「ソウル独立映画祭2012」は韓国のインディーズ映画を支えてきたフェスティバルです。始めのうちは大学で映画を専攻している学生や映画監督を目指す若者が作った映画を批評し、優秀な作品に賞を授与するイベントでした。フェスティバル形式に変わったのは1999年からで、映画振興委員会と韓国独立映画協会の共催で、出品された映画を上演、審査し、選ばれた作品には賞金が与えられる映画祭に変わりました。今ではインディーズ映画の現状や未来について語り合える本当の意味でのフェスティバルに発展しました。

最近、韓国ではインディーズバンドとインディーズ映画がアンダーグラウンド文化を象徴するものとして、少しずつその価値を認められ、注目されています。

決してメジャーとはいえないジャンルの音楽や映画が観衆を魅了する力は資本、つまりお金に縛られることがなく、観衆の反応をうかがう必要もないため、伸び伸びと自分の世界を描き出すことができるからです。また、失敗しても大きな損失がないので、失敗を恐れません。失敗を恐れない挑戦の中には計り知れない可能性が存在しているのです。



今の韓流は、過去のインディーズ文化のさまざまな試みとその中に秘められた可能性の上に花開いたものだといえます。数えきれないくらい多くの失敗とそこから見つけ出した成功の可能性があったからこそ韓流と呼ばれるメジャー文化を生み出すことができたのです。K-POPブームや、最近、世界的に注目されている韓国映画の成功の裏にはインディーズバンドやインディーズ映画があり、これらが韓流文化と芸術の礎になっているといえます。

インディーズ文化、アンダーグラウンド文化に対する評価が高まるとともに観衆も集まるようになりました。今年の独立映画祭で上演されたインディーズ映画は100本あまりで、そのほとんどが全席売りきれを記録しました。インディーズ文化を楽しむファンが多くなったことで、インディーズ映画でデビューし、メジャーになった映画監督も増えています。

このようにインディーズ文化、アンダーグラウンド文化は新しい文化を生み出す礎となっています。テレビなどのマスメディアを通じて聞ける音楽は限られています。もっといろいろなジャンルの音楽を聞いてみたいと思う音楽的なニーズを満たすことができるのがインディーズ音楽なのです。最近はインディーズ音楽に触れる公演が増え、こうしたニーズに応えることができるようになりました。

インディーズバンドの音楽やインディーズ映画などアンダーグラウンド文化に慣れないうちは多少の違和感や難しさを感じるかも知れません。しかし、その伸び伸びとした表現と個性あふれるスタイルこそ未来の韓流を生み出す礎といえるのです。

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