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文化

変化したシルバー世代、「アクティブ・シニア」世代

2013-09-24



一昔前までシルバー世代と呼ばれていた高齢者たちが変化しています。

若者に負けないくらい情熱的に活動している人たち、彼らは「アクティブ・シニア」と呼ばれます。アクティブ・シニアは自分の意志と力で老後を送らなければならない最初の世代といえます。一昔前までは、成長した子が年老いた親を世話するのが当たり前でした。しかし、今はそれが不可能に近い状態になりました。アクティブ・シニアと呼ばれる世代の成長とともに韓国にはいろいろな変化が起きてきています。

彼らが生まれた当時はベビーブームでした。成年になる頃にはアパートブームや自動車ブームなどで韓国の社会や産業が大きく変化しました。また、消費者としての彼らのおかげで韓国に新しい文化が次々と作り出されました。韓国社会の変化をもたらした世代が高齢者層になったことで、老人という言葉の代わりにアクティブ・シニアという新語が生まれたのです。



韓国の産業化をリードしてきた世代だけに、アクティブ・シニアと呼ばれる最近の高齢者は活動的で、消費だけではなく、レジャーや社会活動にも積極的に参加しています。誰よりも一生懸命働いてきただけに、時間と経済的にゆとりができた今、若いころにはできなかったことに挑戦しているのです。こうしたアクティブ・シニア世代が韓国経済の新しい中心となっているといえます。

アクティブ・シニア世代は自分の才能と情熱を活かすことができることならどこへでも訪れ、誰よりも積極的な姿勢で参加しています。木工芸の講座に参加したり、おいしいコーヒーを淹れるバリスタを目指したりするなど、新しいことに挑戦することを恐れません。

ソウル九老区の九老区立シニア・ポップオーケストラの団員の平均年齢は60代半ばと、ちょっと高めですが、実力と情熱は若い人たちと比べても劣りません。今年の2月、現役を引退した放送局の楽団やオーケストラの団員が集まり、シニア・ポップオーケストラを結成したのです。実力も相当のものですが、団員の情熱も高く、公演のリクエストは増える一方です。秋から冬にかけて3か月の間に70あまりの音楽会が予定されています。

このようにアクティブ・シニア世代は若者に負けないくらいの情熱と精神力で、今もさまざまな社会活動に参加しています。彼らは社会的に弱い立場だったお年寄り、老人にイメージを脱ぎ捨て、堂々と自分をアピールする韓国社会の一員としてこれからも活動していくことでしょう。

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