メニューへ 本文へ
Go Top

文化

大衆文化に新しい風を巻き起こしているコラボレーション

2014-02-11

今、話題の韓国映画「怪しい彼女」。この映画は、突然、20歳の体に若返った、口の汚い70歳のおばあさんが繰り広げるハプニングを描いています。「怪しい彼女」の試写会が行われた1月23日、舞台には映画に出演した俳優だけではなく、最近人気を集めているインディーズバンド、「チャンミヨグァン、薔薇の旅館」が登場、愉快なシネマコンサートが開かれました。映画の封切りを知らせるためのイベントで、好感度急上昇中のバンド「チャンミヨグァン」のミニコンサート、映画とバンドのコラボレーションが話題になれば、映画の広報にもつながるというわけです。



最近、韓国の文化界では、異なるジャンルで活躍する人たちが手を組み、シナジー効果を生み出すコラボレーションが新しいトレンドとして注目されてきています。

1月28日、ソウルの芸術の殿堂では韓国の伝統衣装、韓服(ハンボク)のファッションショーが開かれました。「韓服、色、空間」と名づけたファッションショーは韓服の美しさと公演芸術を結びつけたアートパフォーマンスでした。韓服は動くたびに美しさが違って見える衣装で、一般的なファッションショーではその美しさを紹介しきれません。そこで、サムルノリと伝統舞踊、旅芸人などを登場させ、韓服の美しい色と線を、韓服の美しい色と線をたっぷり楽しめる舞台を作りました。公演の最後を飾ったのは、観客とのコラボレーションでした。観客は客席に準備されていた布を取り出し、芸人の合図に合わせて布を顔にかぶせたり、広げたりしながら舞台と一つになって韓服の色と手触りを楽しみながら公演を仕上げていきました。



1月17日に放送されたKBSの音楽番組「ミュージックバンク」。この日、もっとも注目を集めたのは、新曲「La song」でカムバックした「ピ」、レインのステージでした。華麗なパフォーマンスでファンを魅了させた「ピ」は、1週間後の「ミュージックバンク」でまったく違うバージョンの「La song」を披露します。舞台が最高に盛り上がった瞬間、頭にバンダナを巻きつけ、毛皮のコートを着たトロット歌手、日本でいえば演歌歌手にあたる「テ・ジナ」が登場し、「ピ」とのコラボステージが繰り広げられました。このコラボは「ピ」と「テ・ジナ」を合わせて「ピジナ」の「La song」と呼ばれ、4年ぶりにカムバックした「ピ」にとって大きな力になりました。文化芸術でも、特に音楽はまったく似合わない2つのコードが出会うことで思わぬ効果と感動を生み出すことができます。「La song」も30歳も年が離れたダンス歌手とトロット歌手のコラボが予期せぬ効果と面白さを作り出し、大きな反響を呼びました。



これまでにもジャンルが異なる歌手のコラボレーションはありました。しかし、最近は「ピ」と「テ・ジナ」のように、ジャンルよりは世代が異なる組み合わせが人気です。去年、10年ぶりにアルバムをリリースし、爆発的な人気を集めたチョ・ヨンピル。韓国音楽界の伝説と呼ばれるチョ・ヨンピルは、ヒップホップ界の新星、バーバルジントと手を組んでタイトル曲「ハロー」を誕生させました。また、かわいいルックスと歌唱力で人気の歌手、IUは歌謡界の大先輩、チェ・ベクホとのデュエットで話題になりました。世代を越えたコラボレーションが注目されるのは飽和状態にある大衆音楽の新しい可能性を広げているからです。



世代とジャンルを越えたコラボレーション。「思わぬ組み合わせ」が「思わぬ効果」を生み出しています。異色の組み合わせ、コラボレーションは、慣れすぎたあまりに味気のなさが目立つ大衆文化にピリッとした新しいスパイス、刺激剤となっているのです。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >