福島第一原子力発電所で、最近、水蒸気が発生したり、井戸水から高い濃度の放射性物質を検出したりして、韓国では日本の放射能汚染に対する不安が広がっていることから、東京の韓国大使館は7日、日本全域の放射線量などに関する情報を公開し、大きな変化はないとして安心するよう呼びかけています。
これは、東京の韓国大使館が、日本の放射線量などに関する情報をホームページに掲載して明らかにしたものです。
それによりますと、5日時点で、東京の放射線量は毎時0.034〜0.052マイクロシーベルトで、同じ日のソウルの放射線量より低くなっています。
また、福島第1原発敷地内の放射線量は毎時2.7〜5.5マイクロシーベルト、原子炉建屋周辺は毎時1〜20ミリシーベルトと高いものの、事故発生以降の推移を踏まえると大きく変わっていないと指摘しています。
さらに、最近になって、原発の井戸水から高濃度放射性物質を相次いで検出していることについて、事故当時に漏れた水がトレンチ内に残り、時間をかけて周辺の土壌に浸透してきた可能性が高いとの東京電力の説明を紹介しています。
韓国では、福島原発事故による最近のニュースを受けて、日本を訪れることを敬遠する人が増えるなど、不安が広がっています。