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社会

三星電子での白血病死 労働災害と認める判決

Write: 2013-10-19 13:13:56Update: 2013-10-19 15:07:30

三星電子での白血病死 労働災害と認める判決

三星電子の半導体工場で働き白血病で死亡した元従業員の遺族が、工場の仕事で白血病になったことを認めるよう求めていた訴訟で、ソウル行政裁判所は18日、
工場労働と白血病との因果関係を認める判決を言い渡しました。
ソウル行政裁判所は、2009年に白血病で死亡した当時29歳の元女性従業員の遺族らが勤労福祉公団を相手どって、葬儀費用と遺族への補償などを求めていた訴訟で、元従業員の死亡を労働災害として認め、葬儀費用と遺族への補償金を支給するよう命じました。
この判決でソウル行政裁判所は、「産業災害補償保険法によって、死亡が業務と因果関係があることを医学的に明白に立証する必要はない。業務内容と因果関係があると推断できる場合は、立証されたものとみるべきだ」と述べました。
そして「白血病で死亡した従業員が働いていた三星電子の半導体工場では、発がん物質に指定されている化学物質が使われており、従業員が長時間にわたってこの化学物質の影響を受けていた可能性がある」と指摘しました。
ソウル行政裁判所は、一昨年も三星電子の元従業員2人について工場勤務と白血病の因果関係を認める判決を言い渡しましたが、勤労福祉公団は判決を不服として控訴しています。
市民団体によりますと、三星電子の半導体工場で働いていて白血病になった従業員はおよそ40人にのぼっており、今回の判決はこれらの訴訟にも影響を及ぼすとともに、公的制度による補償との差額を三星電子に求める民事訴訟が起こされた場合にも、元従業員側に有利に働くものとみられます。

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