大韓航空が済州と日本を結ぶ直行便の運航を10月末から中断することを決め、ほかの航空会社を含めて、済州と日本を結ぶ直行便が全面的に中断されることになりました。
大韓航空は17日、10月25日から来年3月末までの冬の運航期間に、済州と日本の都市を結ぶ直行便を運航しないことを発表しました。
大韓航空は現在、済州―東京線を週4往復、済州―大阪線を週7往復運行しています。
今回の運休決定は、ウォン高円安が進んでいることや、韓日関係が悪化したことで、済州島を訪れる日本からの旅行者数が大幅に減っていることが背景にあります。
今年に入ってから今月16日までの間に済州を訪れた日本人観光客はおよそ3万9000人余りで、去年の同じ時期に比べて21％減っています。
済州から日本への直行便は、2013年に格安航空会社チェジュ航空の済州―大阪線が、去年は大韓航空の済州―名古屋線と、アシアナ航空の済州―福岡線が運休となっていて、運航が全面的に中断するのは、1981年に大韓航空が済州―大阪線の運航を開始して以来初めてです。
直行便の運航中断により、日本人観光客を対象とする済州の観光業界や、日本への農林水産品の輸出に影響が出ると懸念する声が出ています。