DMZ=非武装地帯の韓国側で、北韓が最近埋設した地雷で韓国軍兵士2人が負傷した事件を受け、DMZ内の地雷問題が改めて注目を浴びています。
DMZ一帯には、南北がこれまでに埋設した対人地雷や対戦車地雷などが100万個以上あるとされていて、地雷禁止国際キャンペーンの韓国支部によりますと、韓国側には1平方メートルあたり2.3個の密度で地雷が埋設されているということです。
また国防部の発表によりますと、未確認の地雷を除去するのにかかる時間は、合わせて489年だということです。
韓国では、韓国戦争以来60年あまりの間、毎年欠かさず、民間人が地雷による事故に遭っていて、被害者数は1000人を上回っています。
地雷については、対人地雷の使用、開発、生産、取得、貯蔵、移転を全面的に禁止する対人地雷全面禁止条約、いわゆるオタワ条約が1999年に発効され、160か国が参加していますが、アメリカをはじめ、中国、ロシア、イラン、インド、パキスタンなどは参加していません。
この条約は、すでに埋設された地雷の撤去も求めていることから、軍事的な対峙が続いている韓国と北韓も参加していません。