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社会

セウォル号、引き揚げまで3年 長期化に疑問の声

Write: 2017-03-24 14:42:54Update: 2017-03-24 17:38:01

セウォル号、引き揚げまで3年 長期化に疑問の声

3年間海底に沈没していた旅客船「セウォル号」を引き揚げる作業が、朴槿恵(パク・クネ)前大統領の罷免後、一気に進んでいることについて、政府が意図的に引き揚げを遅らせてきたのではないかと疑問視する見方が広がっています。
被害者の遺族や革新系政党、それに多くの一般市民からは、「これほど簡単に引き揚げられるのに、3年もずるずる引き延ばしてきたのか」と憤る声が聞かれます。
これについて、政府は、「気象が悪かった」、「引き揚げの方法を決めるのに時間がかかった」などと説明しています。
しかし、朴槿恵前大統領は、当初から船体の引き揚げには消極的で、大統領府青瓦台の参謀たちから数回にわたって引き揚げの方針を発表するよう提案されてようやく2015年4月に、青瓦台首席秘書官会議で、船体の引き揚げを検討する方針を示しています。
セウォル号の引き揚げ作業は24日に終わり、およそ87キロ離れた木浦(モクポ)の港に陸揚げするために運搬用の別の船に移す作業が行われています。
木浦港に陸揚げしたあと、行方不明者の捜索や船体の調査が進められることになっており、事故の真相解明に弾みがつくものとみられています。
今後、事故発生の経緯や、引き揚げ業者として、海外での引き揚げ作業の経験がない中国の「上海サルベージ」を選定したことなどをめぐる疑惑など、調査の行方が注目されています。

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