大韓航空の趙顕旼(チョ・ヒョンミン)専務(34)が3月、質問に答えられなかった広告代理店の社員の顔に水をかけたと、インターネット掲示板の匿名の書き込みで指摘され、パワハラ疑惑が持ち上がっていることを受けて、警察が正式捜査に先立つ内偵に着手しました。
広告業界によりますと、趙顕旼氏は大韓航空の広告を制作している広告代理店と先月行った会議で、広告代理店の社員1人に水をかけたということです。また、広告代理店の社員の回答に不満を覚えて激高し、床にボトルを投げつけて怒鳴り声を上げたということです。
インターネット掲示板の匿名の書き込みで指摘されたものです。
大韓航空は、「コップを床に投げたところ、たまたま顔に水がかかった」と釈明しましたが、批判は収まりません。
趙顕旼氏は12日、フェイスブックで、会議の出席者全員に対して個別に謝罪したと説明しました。
趙顕旼氏の行動を「パワハラ」として重くみた警察は、内偵を進めています。
内偵は、正式の捜査を始める前に、法律違反の状況が認められるかを確認する段階で、嫌疑があると判断されれば正式に事件番号が付与され、内偵対象者は被疑者になります。
警察は、趙顕旼氏の行為が暴行や業務妨害に該当するかどうかを検討しているもようです。
趙顕旼氏は2014年末にナッツの出し方に激怒し、アメリカ・ニューヨークの空港で搭乗機を引き返させたとして罪に問われた大韓航空の趙顕娥(チョ・ヒョナ)元副社長の妹で、姉妹ともパワハラ疑惑で注目される事態となりました。