世界各国が海の名称を表記する際の指針としているIHO=国際水路機関の海図集に表記された「日本海」の名称が数字表記に変わるかどうかが17日決まります。
韓国の海洋水産部によりますと、テレビ会議形式で16日から18日まで開かれるIHO総会で、国際標準海図集「大洋と海の境界」の改訂版を製作するかどうかが決まるということです。
「大洋と海の境界」には、1929年の初版から1953年の現行版まで「日本海」と表記されていて、日本はこれを根拠に「東海」ではなく「日本海」という表記が正しいと主張してきました。
韓国政府はこの表記について、日本との合意がなされるまでは東海と日本海を併記することを主張しましたが、受け入れられませんでした。
このためIHOは、2017年4月に開かれた総会で、この問題について関係国間で非公式協議を行うよう求め、韓国、北韓、日本は去年4月と10月に協議を行いましたが、合意に至りませんでした。
これを受けIHOは、デジタル化の時代には名称より数字が地理情報を活用するうえで有効だとして、すべての海に固有番号を与える「数字表記」の案を提案しました。
海洋水産部によりますと、この改訂案に対する加盟国の意見はおおむね肯定的であるため、今回の総会でこの案に決まる可能性が高いということです。
IHO総会は、韓国時間の16日午後9時に始まり、結論は翌日の午前中に出る見通しです。