サムスン傘下のバッテリー製造会社であるサムスンSDIがアメリカ・イリノイ州にバッテリー工場を建設することを検討していると、ロイター通信が現地時間の12日に報じました。
それによりますと、アメリカ・イリノイ州選出のディック・ダービン上院議員は12日、記者団に対し、サムスンSDIがイリノイ州ノーマルにバッテリー工場を建設することを検討していると明らかにしたということです。
アメリカの電気自動車メーカー「リビアン」がノーマルに工場を保有しており、サムスンSDIは「リビアン」に電池を供給しています。
ダービン議員は、「われわれはサムスン工場がリビアンの隣に建設されることを望んでいる」としています。
これについて、サムスンSDIは、「アメリカでのバッテリー工場建設を検討中で、用地選定のための協議を進めているが、詳しい内容は明らかにできない」としています。
ロイターは先月、サムスンSDIがアメリカでの電池工場建設を検討していると報道し、サムスンSDIがステランティスやリビアンを含む電気自動車メーカーとアメリカ工場で生産するバッテリーの供給をめぐって協議を進めていると伝えていました。
サムスンSDIは、7月にもアメリカ進出に言及し、「アメリカは、電気自動車の世界市場の3大軸の一つである重要な市場であるため、遅れることがないように、進出を推進する計画だ」と述べています。
エネルギー市場専門の韓国調査会社「SNEリサーチ」によりますと、サムスンSDIは、ことし1月から6月までの上半期、全世界に登録された電気自動車の電池のうち5.9ギガワット時分の電池を供給し、世界5位となっています。