ロシアのウクライナ侵攻が続くなか、国内の航空会社はロシアへの航空便を欠航したり、ロシア上空を迂回するなどの措置をとっています。
このうち大韓航空は、現地の情勢を考慮して、モスクワ、ウラジオストク路線の旅客機の運航とヨーロッパ路線の貨物機のモスクワ経由を4月末まで中断することにしました。
また、アシアナ航空もこれまで週に7回、モスクワを経由するヨーロッパ行きの貨物路線を運航してきましたが、今後はモスクワを経由しないことに決めました。
さらに、両社はいずれも、ヨーロッパ路線やアメリカ東部路線を運航する際に、ロシア上空を通過しない迂回航路を利用することにしました。
大韓航空は、仁川(インチョン)からロンドンやパリなどヨーロッパ各地を行き来する路線で、ロシアの領空を避けて中国、カザフスタン、トルコ上空を通ることにしたほか、ニューヨークなどアメリカ東部の都市やカナダ・トロントから仁川への路線でもアラスカや太平洋を通過することにしました。
また、アシアナ航空も仁川とロンドン、フランクフルトをつなぐ路線で迂回航路を利用します。
このため、場所によって1時間から2時間35分ほど飛行時間が長くなる見通しだということです。
仁川からアメリカへの航空便はもともとロシア上空ではなく太平洋上空を通るため、従来通りに運航される予定です。