絶滅危惧種のツキノワグマが、野生に戻すため智異山(チリサン)に放たれたあと、5匹の子グマを産んだことがわかりました。
環境部は31日、ことしの冬に智異山一帯のツキノワグマの棲息状況を調査したところ、3匹のメスグマが合わせて5匹の子グマを産んだことがわかったと明らかにしました。
今回、生まれた子グマのうち1匹は、智異山ツキノワグマ野生復帰事業を通じて2018年に生まれた「KF-94」が産んだもので、野生復帰事業が始まって以来、自然環境で生まれた初の第4世代のツキノワグマだということです。
環境部は「第4世代の誕生は、野生復帰事業が『安定期』に差し掛かったことを示す事例だ」と評価しました。
智異山一帯で棲息する野生のツキノワグマは、今回生まれた5匹を含めて合わせて79匹となりました。
一方、智異山で棲息していたツキノワグマのうち4匹は、2017年から智異山の北にある德裕山(トギュサン)に移動したことが確認されました。