道枝駿佑さん(なにわ男子)と福本莉子さんが主演する青春恋愛映画「今夜、世界からこの恋が消えても」が、韓国の10~20代を中心に高い人気を集め、観客動員数60万人を超えました。
映画振興委員会によりますと、「今夜、世界からこの恋が消えても」は、去年11月30日の公開から1か月あまりでおよそ66万2000人を動員したということです。
韓国では、自国文化の保護を目的に禁止されていた日本映画の放映が、1998年から段階的に開放され、1999年に公開された岩井俊二監督の「Love Letter」は、観客動員数140万人という大ヒットを記録しました。その後、2004年には日本映画の放映が全面解禁されていますが、「今夜、世界からこの恋が消えても」の観客動員数は、「Love Letter」以降の日本の恋愛映画として最多となっています。
韓国のシネマコンプレックス大手、CGVとロッテシネマによりますと、同作品のチケットを予約した観客のうち、10代と20代が全体の65%を占めているということです。
同作品の輸入会社の関係者は、「若い観客層が理解しやすく、涙を誘うストーリー、三木孝浩監督特有の淡く美しい映像が、10~20代の女性から人気を得ている」と分析しています。
この映画は、眠りにつくと前日の記憶をすべて無くしてしまう真織と、同級生の透の切ない初恋を描いています。
原作となった同名の小説も韓国語に翻訳され、ベストセラーとなっています。